熱函(NETSUBAKO)

Let her insult me. Let her spit on me. She has an immortal soul, and I must do all that is in my power to save it.

破滅2022

月ごとのハイライトを選り抜いたり、「今年よかった〇〇」みたいなフォーマットでもって今年の総括をしたいという欲望がずっと、この数年末にはのたり忍び寄ってくるのだけれど、一切合切をSNSに書き捨てて手元に記録がないので、何も書けない。手帳を使えなくてほぼ日手帳のオリジナルとweeksを一年おきに選び変えている。

 

仕事

大口の契約先からおよそ達成困難と思える非現実的なノルマを提示され、さらに「サボりすぎちゃう?」という指摘も入り、早晩自殺したいという気持ちを抱えながら一年を走りきる。割合インターネット・テクニック略してインテクがモノを言う業種で、四半世紀インターネットやってきたという一般的な会社員にとってはカスみたいなものをかき集めて糊口をしのぐことに、表面上は成功したといっていいと思う。脳と手の信号伝達をブロックしても「心」*1、あるいはなけなしのモラルみたいなものがあれば仕事の原稿は書ける。その弊害は次項に譲る。

 

健康

30代3年生でいよいよ精神がパンクし、長らく育成契約だった“不眠の気”が“不眠症”に支配下登録された。朝5時にならないと寝られないし正午過ぎないと起きられない。数字上は7時間寝られてんじゃんと思うかもしれませんが、「自分の睡眠を自分でコントロールできない」状態が一年続くともう全身ズタボロです。

 

定型のうつ病とは違うんだろうけれど、月の半分ぐらいは脳がもんじゃのタネみたいにぐちょぐちょという感覚で、〆切の右鞭でもまっすぐ走れず外に寄れていく。あんまりひどいので秋から精神科通いを再開した。フリーランスというその日暮らしと莫大な負債、脱出不可能性が布団の中でぐるぐる回ってそのくせバターにはならないのを安定剤で抑え込んでいる。

 

身から出た錆だけならまだ納得して破滅するんだけど、今年に限っては外的要因で「ふざけんなよ〇〇〇〇死ね!!!」とブチキレるイベントも複数回あり、なんもかんも政治とカネが悪い。その一方でワイパックス最高。酒と一緒に飲んだら軽い健忘みたいになったから気を付けようね。*2

 

家計

前述の通りヤバい。奨学金のことを「ヤバい筋からの借金」みたいな冗談ではなく、人にはとても言えないレベルの額を複数の高利貸しから引いており*3、仮に関東大震災が起こったら自己破産も視野に入れなければいけない。角川春樹さんには頭が上がらない*4

実を言うと今年、メインの契約先からの報酬額がそれなりに上がり前年より収入はマシになっている。それでも経済観念があずにゃんぐらい弱すぎて収支が改善しない。穴の開いたバケツに入れる水の量を増やしても詮無きことということです。栓だけに。

 

アニメが面白かった

アニメが、TVアニメが面白い。2018年はリズと青い鳥をはじめアニメ映画が面白くて記憶している年だけれど、今年はTVの年だった。毎クール4本観られれば上出来だったわたくしが、今年は夏・秋続けて8本視聴。ただし、異世界おじさんがかぶっているので実質は7.5本。

 

アニメそのものも素晴らしい作品が多かった(観たアニメ全部挙げたらキリないのでそのクールの顔として、冬は「明日ちゃんのセーラー服」春は「ヒーラー・ガール」、夏は「Extreme Hearts」、秋は「不徳のギルド」*5)のはもちろん、実況しながらのアニメという視聴体験のよさをはじめて発見した年になったなと思う。初見はリアルタイムで「わーーー!」って見て、配信でじっくり見返すことで1話ごとに考えるスパンが長くなるという効果もある。これは来年以降も続けていきたい。

 

映画がんばって観た

うつ病もどきで小説が読めないので、せめてものインプットとして映画は意識的に観た。これだけはちゃんと記録を取っていて、43本。『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』で年間85本映画観てる池ちゃんの異常性を思い知らされた。無理だよ。

その中でなんとなく「よかったなー」って映画5本。

9人の翻訳家-囚われたベストセラー
ホテル・ムンバイ
ハケンアニメ
Mr.ノーバディ
サマーフィルムにのって*6

このラインナップならこの映画もハマると思うよヽ(´ー`)ノってタイトルがあればタレコミください。

 

コロナ禍

12月、とうとう家族に新型コロナウイルス発症者が出てリアルに「こんなんじゃ商売になんないよ」と痛感する。発症者はめんどくさがってワクチン未接種だったからあそこまで寝込むことになったのだと思われ、かつわたくし含め残りの家族は「なんか喉がイガイガするかも?」と違和感程度で他覚的風邪症状がなかったので、ワクチンは接種した方がいいことが分かる。

 

小説

なんか一時5000字ぐらい書けたタイミングもあったけど、年間九分九厘は体調の問題で書けず。やる気が一切なくて書く書く吹いてるだけならまだよくて、「書けない」ということが前途の見えなさで精神的苦痛に繋がっているので、書かないと、あるいは書くことをすっぱり諦めないと、心のバランスがいつまでたってもよくならない。筆を折るという出口戦略も真剣に視野に入れ検討しているところだ。

 

依然好きだけど、体が追いつかなくて飲めない日、飲めない量が増えてきた。夏頃からは気分転換のためにわざわざ飲み屋を開拓してもみたけれど(春日部の駅近にある老人がやってる小さい磯料理屋がとてもよい)*7、毎回気分よく飲めるわけではなく。コンディションを整えなければ酒も楽しめないと思うとまずくなる。アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響で、これまでストローで飲むというスタイルを敬遠していた紙パック酒に手を出したところ、これは思いのほかよかったので、しばらくはビールも第三のビールにシフトするなどして全体的に安酒志向で行こうかと思う。まあ冷蔵庫には正月用の限定酒と口開けしてないワイルドターキーがあんだけど(笑い)。

 

フォロワー

この項最悪なんですけど、なんか嫌いなフォロワー増えたのでイラっとしたら我慢せずブロックするようにしている。わたくしもイライラしているので他人に同じことされても何かを言う資格はないけれど、イライラしている、排他的、攻撃的なツイの増えたフォロワーがマージで多い。わたくしには余裕がない。大変申し訳ないとは思うけれどそこのすり合わせでうんにゃらほんにゃらやっていくだけのバイタリティがないので、残念ながらTwitter2.0には連れていけません。ほんとこの項最悪だな。Let,Let me friends(なかよくしようね)。*8

 

2023年に向けて
とりあえず23年度の契約延長。合わせて夜寝て午前中に起きる生活。漠然とした言い方をすると「更新」のタイミングにさしかかっていると思っていて、どういうことかというと、新しいことをはじめたり買ったりというフェーズでなく、一旦手元にあるものを棚卸して、いらんもの捨てて古くなったものを新しくして、と人生の新陳代謝を図らなければという切迫感、ぐらいの意味合いです。本当は一人暮らしはじめたりすればいいんだろうけど。この場で告白しますが、この期に及んで一人暮らしをはじめた大学の友人をうらやめしく思っております。遊びに行くよ!アポなしで。

 

2023年に向けて 2

本当に死にたいという気持ちに手触りを感じるようになっているので、対症療法でもいいから死ななくてもいいようになりたい。本当に死にたいんですよね。

*1:「心」が大事

*2:マイスリーとアルコールの併用で、オッサンの自撮りをツイッターにアップしてしまった前科あり

*3:信じてもらえないとは思いますが負債額そのものは減少傾向にあります

*4:角川春樹さんは霊力でしばしば巨大地震を未然に防いでいらっしゃる

*5:僅差でぼっち・ざ・ろっく!

*6:今年観た映画の年間ベストを選ぶならこれ。女子高生の妄想と現実が混じり合った殺陣のクライマックスは、フェティシズム

*7:磯八というお店です。一人客ならともかく席数自体が小さい店なので二人以上なら予約推奨

*8:なかよくしろ