1日外出録ハンチョウで大槻は一体いくら使っているのか
遊び上手なオッサンの休日倶楽部と化している1日外出録ハンチョウ。毎回楽しみに読んでいます。
作中でも(幕間だけれども)ペリカの使いすぎで外出を見合わせる描写があるように、大槻は外に出るのもタダではない。1回あたり50万ペリカ、日本円換算で5万円の出費になる。連載開始から5年目、果たして大槻はトータルでいくら使ったのか、おおまかであるが計算した。
概算のルール
- 1回外出の描写があれば50万ペリカ(※木村さんが外出券分を払った回、地下で話が終始する回、前回の外出の続きの回などは除く)
- 食費は外食の描写があった回は1500円×3食で4万5000ペリカ(4500円)で統一(18話「秋刀魚」にて1食1000～2000円という発言あり。焼肉など明らかに一食3000円以上だろうという回はあるが、平均で計算)
- 宿泊費は「就寝 格安ビジネスホテル」の描写があれば1泊3万ペリカ(3000円)で計算。ネットカフェやスーパー銭湯の休憩スペースなどで一泊するケースもあるが価格まちまちなので除外。また、ホテル木村や黒服宮本宅に一泊するケース、宿泊の具体的な描写のない外出も今回は対象外とする）
- 作中で、明らかに出費があると思われるものの金額が分からないもの（個室用のインテリア、ねりま園の入園料、シネマ・ロサの映画鑑賞料など）は除外。ただし、明確に消費した金額が判明しているものは記載の上計上）
- 計算範囲は1～95話（単行本12巻収録分まで）
1日外出録ハンチョウ(2) 原作：萩原天晴・漫画：上原求、新井和也・協力：福本伸行
計算結果
1日外出券：3700万ペリカ(370万円)
作中で確認された大槻の外出回数は73回(※63話「静夜」は一話の中で2回外出しておりその回数を含む)。加えて、43話は石和の1日外出券の半分(25万ペリカ)を負担、46話「車旅」は1.5日外出で75万ペリカの出費。
食費：276万5200ペリカ(27万6520円)
18話「秋刀魚」は1食6万ペリカ(6000円)以上を想定しているのでその額を採用。22話「明日」は大判焼1個180円と判明しているので1800ペリカ加算。26話「高低」は日高屋 中華そば半チャーハンセット640円と「danchu」に載っていた店のふわとろ親子丼極味2200円及び関連出費をその額で計算、残り2食は均して1500円ずつ。
宿泊！格安ビジネスホテル：75万ペリカ(7万5000円)
お約束の一つである格安ビジネスホテルだが、明確に泊ったことが確認できる回数は(ダブルブッキングのシティホテルの振り替え込みで)25回に留まる。3巻以降、そもそも外出しない地下の日常回、木村さんや宮本の家に泊ったと思しき回、1日外出のうち数時間のみを切り取った回が増えたことが要因。
そもそもの見積もりが3000円と格安もいいところで、さらに一泊5000円以上するだろう旅館やロッジに泊まる回もあるので実際の宿泊費は3倍付けぐらいが妥当ではないかとも思う。
その他の明確な出費
55話「服買」：デニムシャツ6万5000ペリカ、Tシャツ1万ペリカ、スニーカー5万ペリカ
84話「品券」：財布10万ペリカ
合計：4074万200ペリカ
この額はあくまで確認される最低限の出費の総額なので、実際には5000万ペリカ以上はゆうに消費していると見てよさそう。パラレルとは言え賭博破戒録カイジで吐き出した分の倍以上の額であり、そう考えると、本当に遡っての返済にならなかった以上、結局どう転ぼうが本質的にはあの勝負、地下にいながらにして遊び倒した大槻の勝ちだったのではないだろうか。24億を勝ったカイジが使うに使えず逃避行を続けていることを考えると、やはり皮肉めいたスピンオフである（いい感じにまとまりました？）。
